投資情報室
2018年5月1日
黒田総裁 2期目スタート。引き続き金融政策を現状維持
(審査確認番号2018-TB43)
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日銀は4月26日∼27日の金融政策決定会合で事前の予想通り、金融政策の現状維持を決定。
公表された展望レポートでは物価見通しを概ね不変としながらも、「2%程度達成の時期は、2019
年度頃になる可能性が高い」という文言が削除された。
臨時レポート
日銀 金融政策の現状維持を継続
日銀は4月26日∼27日の金融政策決定会合で市場の予想通り金融政策の現状維持を決定しました。資産 買入れ方針についても各資産の年間保有残高や買入れペースの変更はありませんでした。景気判断につ いても、「緩やかに拡大している」との表現が据え置かれました。
4月より2期目を迎えた黒田総裁体制では、今回より参加の「リフレ派(市場への資金供給増加による物価 押し上げを狙う政策推進派)」の論客として知られる若田部新副総裁の動向が注目されましたが、議長案 に賛成するなど目立った動きはありませんでした。また会見では目標である物価上昇率2%程度の達成 時期は「2019年度頃の可能性が高い」としていた表現が削除されたことに質問が集中しました。黒田総 裁は文言削除の理由を、展望レポートに文章で示された達成時期はあくまで見通しで、明示された時期 が金融政策の変更時期と直接繋がっていると一部の市場参加者に誤解されている現状を避けるためとし ました。
現状の金融政策
(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)
・短期金利:日銀当座預金のうち政策金利残高に−0.1%のマイナス金利を適用する。
・長期金利:10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買入れを行う。買入れ額は 概ね現状程度の買入れペース(保有残高の増加額年間約80兆円)をめどとする。 (2)資産買入れ方針
・ETF(上場投資信託)及びJ-REITについて、保有残高がそれぞれ年間約6兆円、年間約 900億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。CP等、社債等について、それぞれ約 2.2兆円、約3.2兆円の残高を維持する。
公表された展望レポートでは、実質国内総生産(GDP)見通しにおいて2018年度と2019年度の見通しが それぞれ前回(1月)から上昇修正されました。一方で、今年度の生鮮食品を除く消費者物価指数の見通し は下方修正されました。また、今回より公表された2020年度見通しは2019年度と同じ数値となりまし た(図表2)。金融政策運営の観点からのリスクとして、経済見通しは2019年度以降は下振れリスクの方 が大きいとし、物価見通しも下振れリスクの方が大きいとしました。市場の予想通りの会合の結果に株 式・債券ともに大きな反応はありませんでしたが、世界経済の景況感の低下を示す指標が出始めており、 米中貿易問題などの要因から米国を中心とした各国の金利の急変動には注意が必要と思われます。
図表1:日経平均株価・東証REIT指数の推移
出所)図表1はブルームバーグ、図表2は日銀のデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成
※政策委員見通し中央値。< >数値は消費増税の影響を除く数値 図表2:4月展望レポート(経済と物価の見通し)
1,400 1,500 1,600 1,700 1,800 1,900 2,000 2,100 18,000 19,000 20,000 21,000 22,000 23,000 24,000 25,000
2017/4/28 2017/8/27 2017/12/26 2018/4/26 (ポイント) (円)
(月/日) データ期間:2017年4月28日∼2018年4月27日(日次) 日経平均株価(左軸)
東証REIT指数(右軸)
実質GDP 消費者物価指数 (除く生鮮食品) 対前年度比 +1.6% +1.3%
(1月との差異) (+0.2) (−0.1)
対前年度比 +0.8% +2.3% <+1.8%>
(1月との差異) (+0.1) ±0.0 <±0.0>
対前年度比 +0.8% +2.3% <+1.8%>
(1月との差異) 今回から開示 今回から開示
2018年度
2019年度
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商品内容説明資料補完書面
投資信
201108
リスクについ
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等 以 裏付け資産 ※ いい 価格や評価額 連動 基準価格 変動
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手数料等諸費用につい
■ 申込時 直接 担い く費用等
・申込手数料等
限3.78% 税込
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売時 手数料 売却時 手数料
該当 投資信 あ
売時 手数料 売却時 手数料
限3.00% 税込
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限0.5%
※外国投資信 売買時 分配時 償還時 為 外国為 市場 動向 ふ え
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